連載 「ハイパースペクトルセンサHISUI」 第2回 
ハイパースペクトルデータとは?

スペクトルを切れ間なく観測する驚異のセンサHISUI

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 ハイパースペクトルデータの特徴は、波長分解能が高いこと、観測バンド数が多くスペクトルを連続的に取得できることです。マルチスペクトルデータの多くは、バンド数が4 ~ 10 数バンドであり、波長分解能もハイパースペクトルデータと比べると高くありません。
 また、下図で分かるようにマルチスペクトルデータは、比較的広い幅のバンドが離れて配置しています。

band.jpg
 一方、現在利用されているハイパースペクトルセンサのバンド数は、数十バンド~ 300 バンド程度と観測できるバンド数が多く、狭い幅のバンドが連続して配置しています。
 連続したスペクトルデータが取得できるので、マルチスペクトルセンサでは難しかった「わずかなスペクトルの形状の違いを使った解析」や「説明変数を多く用いた統計的な解析」などが可能です。例えば、スペクトルに対する微分処理や、多バンドを活かした多変量解析などです。
 マルチスペクトルデータで使われてきた処理手法はもちろん、このような多様な解析が行えることはハイパースペクトルデータの利点といえます。その反面、ハイパースペクトルデータを使用する際の注意点として、バンド数が多いことからデータ容量が大きくなることや、スペクトルデータを解析する際にどのバンドを使用するのか検討する必要があること、などが挙げられます。

レッドエッジ.jpg

 植物を例にとると、一見では判別しにくい小麦とケシについて、上図のようにそれぞれ観測される波長が違うことがわかります。この付近の波長帯は「レッドエッジ」と呼ばれ、植物の特徴が最もよく現れると言われています。このレッドエッジの波長を利用することで植物の種類の判別や、健康状態を確認することができます。

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