連載 「ハイパースペクトルセンサHISUI」 第20回 
ハイパースペクトルデータの利用方法(最終回)

スペクトルを切れ間なく観測する驚異のセンサHISUI

この記事は、約3分で読めます。

 20回を迎えた本連載も今回で最終回です。最後に「ハイパースペクトルデータの利用方法」について補足したいと思います。
 ハイパースペクトルデータの入手から利用までの一般的な流れを図に示します。新規観測をしたいか、過去のデータを使いたいかでデータを入手する手続きは異なります。もし、データの入手方法についてお困りの場合は、本財団でもご相談を受け付けていますのでご連絡下さい。
 データを入手してから、抽出したい情報を読み取るまでは、いくつか処理が必要です。例えば、衛星や航空機から観測されたデータは、大気や雲影の影響を受けており、必要に応じてそれらの影響を補正する必要があります。また、観測されたデータは、位置情報を持たない画像データなので、位置情報を持たせる処理(幾何補正)をする必要があります。
これらの補正処理の後、抽出したい情報を得るための解析手法を検討しなければなりません。解析手法は様々なものが提案されており、データ利用者は抽出したい情報に適した手法を選ぶ必要があります。

観測フロー.jpg

 また、これまでに開発された代表的なハイパースペクトルセンサを紹介します。
 意外に思うかもしれませんが、20年前から宇宙利用が始まっており、まず2000年にEO-1衛星が打ち上げられ、世界初の衛星搭載型ハイパースペクトルセンサとしてHyperion(米国)が搭載されました。衛星搭載型センサ以外にも、航空機搭載型センサも開発されています。航空機または衛星に搭載されている主なハイパースペクトルセンサは、以下のとおりです。また、スペクトルデータを地上で取得できる機器として、携帯型分光放射計「FieldSpec」シリーズ(ASD 社製)等があります。

名前 搭載機 バンド数 観測波長(nm) 開発機関・企業(国)
AISA systems 航空機 256

400~2,400

Specim, Spectral Imaging Ltd(フィンランド)
AVIRIS 航空機 224

400~2,500

ジェット推進研究所(アメリカ)

CASI-1500H 航空機 最大288

380~1,050

ITRES Research Limited(カナダ)
HyMAP 航空機 128

450~2,500

Hy V i s t a corporation(オーストラリア)
Hyperion 衛星(EO-1) 220

400~2,500

NASA(アメリカ)

 ハイパースペクトルデータの取り扱いでご不明点等ありましたら、是非当財団までお問い合わせください。

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