連載 「欧州宇宙ビジネス最前線」 Toulouse Space Show 2018 第一弾

欧州航空宇宙産業の中心地トゥールーズより、欧州宇宙産業における最新情報を提供するコラム第一弾。

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  • 欧州政府関係者、研究機関、宇宙産業を代表する企業からスタートアップまで、40か国以上から3000人以上が参加
  • 欧州だけでなく、中国、インドなどその他アジア諸国からの国際連携への積極的な取り組み
  • 日本の宇宙産業への注目度は高く、日本の産業界との連携の可能性を探る企業が多数

2018年6月26日~28日、欧州航空宇宙産業の中心地トゥールーズにて「Toulouse Space Show」が開催された。欧州政府関係者、研究機関、宇宙産業を代表する企業からスタートアップまで、40か国以上から3000人以上が一堂に会する欧州注目の宇宙イベントである。
第6回目の開催を迎える今回のToulouse Space Showには欧州だけでなく、中国、インドなどその他アジア諸国からの官民デリゲーションが参加し、フランスをはじめとする欧州とアジアとの宇宙分野における国際連携への積極的な取り組みが多く見られた。特に今回は、中国が主賓としてToulouse Space Showに招待され、様々なセッションで宇宙分野への取組みを発表しており、中国の宇宙分野における意気込みが強く現れていた。
Toulouse Space Showでは、セミナーなどの他、ビジネスマッチングやスタートアップ向けなど様々なサイドイベント、約200のブース出展など欧州を中心とした宇宙関連企業とのネットワーキングの機会があらゆる場面で用意された。

日本からは、一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(※)も欧州にて初のブース出展を試み、Toulouse Space Showが提供するサービスを最大限に生かし、欧州企業との交流を図ってきた。中でも、活用できたサービスの一つが、ブース出展企業が利用できるB2Bマッチングサービスである。ブース出展参加者のお見合いサービスであり、Toulouse Space Show会期前に、オンライン上で気になる企業にお見合いの申込をする。会期数日前に、Toulouse Space Showの事務局からお見合いの受け入れがOKであった企業との確定スケジュールが各自手元に送られてくる。事前に互いが企業内容を把握した上でのミーティングとなるため、より具体的な話しを始めやすく時間が有効的に使えるのも利点である。日本の宇宙産業への注目度は高く、日本の産業界との連携の可能性を聞かれる場面も多く見られた。
最終日には、一般にも公開され、学生や一般市民も宇宙に触れる機会が提供され、更なる賑わいを見せたToulouse Space Showであった。また、フランスの宇宙飛行士トマ・ペスケ氏を招聘しトークショーを開催するなど、学生や一般市民が、宇宙に対し、より関心を持ち、身近に感じてもらえるような工夫がなされていた。
Toulouse Space Showの具体的なプログラムは次回、第二弾にて紹介する。

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初日の展示会場の様子。Copyright Toulouse Space Show 2018

※:一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構
宇宙産業を通じて国際社会の発展を目的とした非営利団体。リモートセンシングなどの衛星に搭載するシステムや、打上げシステムといった宇宙最先端技術の開発を行うとともに、宇宙産業に関わる人材育成や、その技術を多くの方々に利用していただくために活動中。
日本で初めての宇宙利用によるサービス創造をアイデア段階からスタートアップまでをお手伝いするプラットフォーム、「宇宙ビジネスコート:および、当サイト「そらこと」を運営。

月に一度、宇宙開発や宇宙ビジネスに関する
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