連載 「EoX=2018をふりかえって」 第1回 
プロローグ

宇宙ビジネスコーディネーターの回顧録-2018-

この記事は、約3分で読めます。

宇宙ビジネスコーディネーター、そらこと編集長の持田です。
このコラムでは2018年度から開始した「宇宙ビジネス創出プログラムEoX=(イー・オー・エックス)」についてふりかえり、ひとまずの総括としたいため筆をとりました。悩みを抱えながら進んだ2018年度の回顧録、お気軽にお読みください。

「宇宙ビジネスをコーディネートする」

「宇宙ビジネスをコーディネートするのは、はっきり言って単純なことではない。」
2017年度に様々な宇宙ビジネスに関する事務局活動とビジネス相談対応などの活動を経験したところから、2018年の3月、4月はこの実感を吐露していた。
物事を進めるには順番や段取りがあり、合意形成・連携協定・秘密保持なるものがある。そういった敷居の高さを下げ、第一歩が踏み出せるようにするために宇宙ビジネスコートは存在し、相談窓口に来ていただく方々を支援していくのだが。。。
「興味があります。でも知識ゼロです。」そういう方もおられる。
「アイデアはあります。でも事業化する手立てがわかりません。」そういう方もおられる。
「会社を作るつもりです。」そういう方もおられる。
何とかみなさんの数多ある課題を解決をしていくために、もっと能動的なアクションをしていけないものか、内閣府・経産省主催のS-NET活動に携わりながら2018年春はまさにそのような考えにとらわれていた。

KIMG3808-1.jpg写真:2018年3月20日 内閣府主催『宇宙シンポジウム』のパネル展示品を撮影

「言葉が降って、形に」

所属する当財団のスキーム・知見を鑑み、ハードウェア開発、衛星データ利用、人材育成の三大要素を活用できるようなものはないかと考えていた。
正直なところニュースペースを代表とする大小問わずの新型ロケット開発や、月資源開発、惑星探査などは、達者な口でどれだけ必要な技術を述べることはできても、今すぐできるものでもなく、大きな投資も必要である。それらは財団のミッションともずれたところがあり、新しい切り口が必要である。
となればやはり地球観測を中心としたものにすべきと考えた。自分はこれまでに大型の地球観測衛星であるALOS-1(だいち初号機)、GCOM-W(しずく)、GCOM-C(しきさい)の開発にも関与しているので話すネタはたっぷりある。

花粉症のつらい時期を越え、地球観測データに「具体的な」ビジネス的価値を付加する「Earth Observation X =」すなわち「EoX=(イー・オー・エックス)」なる言葉が降って、形になったのは2018年の5月の連休明けのころだった。

(続く)

持田 則彦(もちだ のりひこ)

そらこと編集長、宇宙ビジネスコーディネーター、技術士(航空・宇宙部門) 持田 則彦(もちだ のりひこ)

2017年2月まで人工衛星メーカにて衛星の機械系システム設計に従事、代表的な衛星開発は「ALOS-1(だいち初号機)」「GCOM-W(しずく)」「GCOM-C(しきさい)」「SELENE(かぐや)」「WINDS(きずな)」。 2017年3月から、J-spacesystemsに配属。宇宙ビジネスコーディネートを担当。同年10月そらこと編集長に就任。 この他に内閣府・経済産業省主催S-NETビジネス相談窓口担当。起業支援、自治体の宇宙利用プロジェクト支援を担当。

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