日本ロケット協会「宙女」の
目指すところ。大塚聡子氏

宙女活動は、組織の枠組みを越え、多様な方々との交流を通じて刺激や気づきを受ける貴重な機会

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  • 「宙女」の事務局長の活動は組織の枠組みを越え、刺激や気づきを受ける貴重な機会
  • 宇宙開発は理系エンジニアだけでは進めることができない
  • 大塚聡子氏「オッと思わせるアイディアをお待ちしています」

NEC宇宙システム事業部の大塚聡子です。NEC宇宙システム事業部は、1970年打上げの日本初の人工衛星「おおすみ」以来、「かぐや」・「はやぶさ」などの70機を超える人工衛星・探査機を開発、打上げてきました。また世界250以上の衛星に7000台を超える機器を供給しています。私自身は、宇宙ロボットエンジニアとして、国際宇宙ステーション日本実験モジュール「きぼう」のロボットアームの操作機器や操作方法の開発、ロボットによる作業方法の検討、宇宙飛行士の運用訓練などに携わり、現在は次世代宇宙ロボットによる宇宙開発の検討や、まだ自国で宇宙開発ができない国への宇宙技術の促進などを担当しています。社会人デビュー以来、ずっと宇宙開発に関わってきましたが、日々は開発日程を横目に見ながら、自らの業務に遅れが出ないように奮闘し、宇宙開発での長期的計画に沿った開発実践を命題としながらも時にスリリングな状況になることもあります(笑)。そんな仕事の傍ら、山崎宇宙飛行士が委員長を務める日本ロケット協会「宙女」の事務局長を担当しております。

私が仕事を始めた当初の宇宙業界は、その専門性ゆえか、社会や他業種の方から見れば非常にクローズな状況にあったと思います。最近でこそ反省を踏まえ、交流の機会が増えてきましたが、異分野との融合に価値を見出す先端業界に比べると「ちょっとまずいかも」と思い始めているくらいです。そういったことから、私にとって宙女活動は、組織の枠組みを越え、多様な方々との交流を通じて刺激や気づきを受ける貴重な機会です。

事務局長という立場上、皆さまから宙女活動へのお問い合わせを受けることがあります。その中に、宇宙開発・宙女活動に興味はあるけれど「主婦なのですが」とか「理系出身ではないのですが」といったご相談を受けることがあります。でも宇宙開発は理系エンジニアだけでは進めることができません。

宇宙技術を保有しない国の方々との交流の中で、宇宙開発に寄せる大きな期待を感じます。宇宙開発技術があったら、こんなことができるのでは?人工衛星からのデータで、こういう事が分かるのでは?

時には、思わず「えーっありえない!」と口にしてしまう突拍子もないアイディアもあります。しかし「人間が想像できることは、必ず実現できる」(ジュール・ヴェルヌ)のです。彼らの熱い思いを、宇宙技術で実現しようと取り組んでいます。

宇宙に国境がないように、宇宙利用に垣根はありません。主婦の方も理系出身でない方も、迷うことなく宇宙開発への思いを語ってください。私たちエンジニアを、オッと思わせるようなアイディアをあげてください。必ずカタチにしてくれる人たちがいます。そして私たちと一緒に思いを実現する方法を考えていきましょう。

宙女へのお問い合わせは、sorajo@jrocket.orgまで。

日本ロケット協会「宙女」 事務局長 大塚聡子

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