「宙女」が新しい未来を作る。
宇宙飛行士山崎直子の挑戦

日本ロケット協会理事であり宙女委員長の宇宙飛行士山崎直子が考える、宇宙航空業界のこれから

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  • 2015 年に日本ロケット協会の中に「宙女」が発足
  • 海外では女性の宇宙航空業界への参画が盛ん
  • 男女ともに幅広い観点で宇宙航空業界の活性化を

宇宙航空分野の男女共同参画を推進するため、2015 年に日本ロケット協会の中に「宙女」が発足しました。私はその委員長を仰せつかっていますが、宇宙産業界やJAXAなどメンバーと共に、一緒に宙女の運営に携わっています。そして、協会内外、宙男の方々からも支援を頂いていることにこの場をお借りして感謝申し上げます。現在、メーリングリストに登録されている方は227名、うち男性は60名、中・高・大学生約50名、宇宙航空分野以外の方も多くいらっしゃいます。

活動としては、2015年10月にキックオフイベントを開催して以来、長期的な視野で宇宙開発の方向性を考えるビジョン勉強会や、ロゴのデザインを学びながら宙女マークを考えるアート勉強会などを行ってきました。2016年10月には、国際航空宇宙展(JA2016)にて、日本航空宇宙工業会(SJAC)及び東京ビッグサイトのご厚意で展示を行うとともに、一周年記念イベントや宇宙ビジネス界の方々からのお話を伺うビジネス勉強会を開催しました。

海外には、"Women In Aerospace(WIA)"という組織があります。1985年にアメリカで設立され、2000人以上の個人会員及び80以上の団体会員から成り立ち、奨学金事業なども行っています。2009年にWIAヨーロッパ、2010年にWIAカナダ、2011年にWIAアフリカが設立され、アジアでも同様のネットワーキングの大切さを、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)のサイドイベントなどで議論してきたところです。今後は、WIAとの連携も含め、海外や、他の機関とも協力していきたいところです。

私自身は、大学院時代に一年間アメリカに留学した際に、国際ゾンタクラブから航空宇宙分野の女子学生対象のアメリア・イアハート奨学金を頂き、アメリカでの会合に参加する機会がありました。当時、70歳を超える女性が、活き活きとヘリコプターを操縦することの楽しさを語ってくれて、それが後に宇宙飛行士に挑戦する際の励みとなりました。いろいろな現場の人に出会うことで刺激を受け、世界が広がることがあります。

日本では、2016年11月に、「宇宙活動法」と「衛星リモートセンシング法」の2つの法律が成立し、民間による宇宙開発を促す環境が整備されつつあります。宇宙という場を使って、新しい利用やビジネスが広がっていく流れの中で、宙女も、男女ともに幅広い観点をつなぐことで、宇宙航空業界全体が活性化することを目指したいと思っております。宙女の活動にご興味のある方、ご意見がある方は、sorajo@jrocket.orgまでご一報ください。

日本ロケット協会理事・宙女委員長 宇宙飛行士 山崎直子

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