宇宙ビジネスへのチャレンジの扉 宇宙ビジネスコートビジネス交流会2018

2018年1月12日(金)開催された、宇宙ビジネスコートのビジネス交流会。カジュアルなカフェでの熱気と活気をレポートする。

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  • 宇宙ビジネスコート主催によるビジネス交流会が1月上旬に開催された
  • 当日の参加者は100人を超え、開催時間が延長するなどの熱気に包まれた
  • 主催者は次年度も開催の意向を示している

ビジネス交流会2018

1月上旬の金曜日の夜、ガラス張りの開放的な雰囲気のカフェから賑やかな声が響いた。宇宙ビジネス参入を支援する「宇宙ビジネスコート」の交流会だ。宇宙ビジネスへ事業を拡大、新規参入を希望する事業者が集まり、情報交換をする場として開催された。イベント終了時間となっても熱気は醒めない。主催者が時間延長のアナウンスをすると安堵の空気が流れ、ビジネス談義が再開された。

宇宙ビジネスコートが主催

宇宙ビジネスコートは、2016年に設立された「宇宙ビジネスのプラットフォーム」だ。宇宙産業が開発から利用へと時代がシフトしたのを受け、民間の宇宙利用事業者の後押しをするため、一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構により作られた。技術やビジネスに精通したアドバイザーが多数在籍し、技術アドバイスやビジネスマッチングなどを行っている。

「ありがたいことに、創設以来、利用してくださる方は増え続けています。かねてより事業者同士の交流の場が欲しいというご要望をいただいておりましたのでこのたびの開催となりました」

宇宙ビジネスコートの高山久信氏はこう教えてくれた。

アドバイザーへの相談と、参加者同士の交流

当日は100人を超す参加者が詰めかけた。大企業から中小企業まで、事業規模はもちろんのこと、職種も衛星開発の研究者、衛星データ利用事業者、データインフラ構築事業者から弁護士など、非常に幅広い。

宇宙ビジネスコートのアドバイザーには、途切れなく相談が多数寄せられ、順番待ちができるほど。大規模プロジェクトを歴任した開発のアドバイザーには小型衛星開発の研究者から、衛星データ利用のアドバイザーには事業サイドでの展開について事業者から質問があるなど、質疑の幅も、参加者のバリエーションとともに非常に多岐に渡った。

今回のイベントには日欧産業協力センターも協力しているため、欧州の宇宙ビジネス事情やESAの動向など、日本ではなかなか聞こえてこない情報を得ることができた。

IMG_0159.JPGカジュアルなカフェで行われた。会場の雰囲気は熱気に包まれつつも和やか。ビジネス交流会にありがちな緊張感や堅苦しさは感じられない。

IMG_0166.jpg議論を交わす東京都立産業技術高等専門学校の石川先生(左)と、宇宙ビジネスコートアドバイザーの伊地智博士(右)

また、参加者同士の交流も活発に行われていた。

参加者の1人である弁護士はこう語る。
「これからの利用の時代、特許や知財がより重要になってきます。その点でまだまだお困りの方は多い。このような場で事業者の方からそういったリアルなお話を聞けるのは、とてもありがたいですね」

会場には、宇宙ビジネスコンテスト「S-Booster2017」のファイナリストや、市民衛星で注目を集めるリーマンサットプロジェクトメンバーの姿もあり、熱のこもった意見交換を行う姿も見られた。

Image uploaded from iOS (4).jpg内閣府主催の宇宙ビジネスコンテスト「S-Booster2017」大賞を受賞した松本紋子さん(右)と、審査員特別賞を受賞を受賞した福代孝良さん(左)

Image02.jpgさまざまな企業のブランディングを担当するCo-Works代表の飯島さん(左)と、市民衛星で注目を集めるリーマンサットの菅田さん(中央)、大谷さん(右)

IMG_1254.jpg宇宙ビジネスコンサルタントの佐藤さん(左)と、宇宙商社SpaceBDの永崎さん(右)

今後も継続的に開催される

途中、宇宙ビジネスコートのロゴの愛称の発表を挟みつつ、約2時間半もの間、会話を楽しんでいた。印象的だったのは、ほぼ全ての人が途中退席をしなかったこと。通常、交流会といえばある程度の出入りがあるものだ。つまり、参加者はそのくらい「宇宙ビジネスに特化したビジネス交流会」という機会を欲していたということではないだろうか。

主催者発表によると、次年度もこの交流会は引き続き行われる。「いただいたご意見をもとに、よりよいものにしていきたい」という。会場の声から察するに、年に一度ではなくより高頻度での開催を求められていると感じる。これからの展開が楽しみだ。

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