GPSで作動するアラームで
うっかり忘れを解消。

準天頂衛星「みちびき」を利用し、従来のGPSではできなかった高精度のカーナビで自動運転の未来を作る。

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  • スマホが登場した当初に作られたGPSを利用したアプリ
  • 指定位置でアラームが作動し、タスク忘れを防止する
  • ウエアラブルデバイスとの親和性も高く期待される

現在、GPSを活用したアプリケーションサービスは私たちの生活に根付いている。地図アプリはもちろんのこと、乗り換え案内や飲食店の「いいね!」など都市で生活をするにあたって多くの人間が常用しているアプリの多くは、衛星からの位置情報を活用しているサービスだ。今からおよそ10年前、私たちがスマートフォンを手に入れ始めた頃、このような世界を私たちは想像できただろうか。かつての想像の一歩先にある生活に、私達は今、取り囲まれている。

黎明期より存在するアイデアやサービスの中には今だからこそ新しい印象を与えてくれるものもある。株式会社NID・MIが提供しているモバイルアプリケーションサービス「GPS-R」もそのひとつだ。GPS-Rはリマインダー機能に位置情報を付与することで、あらかじめ指定した位置に到着した時点でタスクを通知してくれる。郵便物の出し忘れや日常のタスク消化を補助してくれるアプリだ。これから先、ウェアラブル端末との親和性が期待できるこのサービスについて、開発当時から現在までを株式会社NID・MIの担当者にお話を伺った。

NID・MIは法人向けのシステム開発を中心に行う課題解決型のシステム構築企業だ。アプリケーション開発を始めた2008年当時、まず自分たちが日々の生活で困っていることについてのディスカッションを行った。買い物や郵便物の出し忘れ等、To Doリストやリマインダーだけではカバーできない日々の小さなつまずきに対して生まれたアイデアが、GPS-Rのコンセプトだった。
当時はスマートフォン端末が発売された直後であり、位置情報を活用したサービスはとても鮮烈な印象を与えるものだった。リリース後は紹介動画をYouTubeに公開、国内ではテレビ番組でも紹介された結果、約20万ものユーザーを持つまでになった。国外での利用も数多くあることから日本語以外のサポートも行っている。その後もOSのバージョンアップに伴う対応、位置情報の精度向上などを加え、現在も利用されている。

リリースから7年が経過した中で、GPS-Rのコンセプトから生まれた派生サービスも存在する。海外で行われるマラソンでの利用に特化したシリーズでは「GPS-R for ニューヨークシティマラソン」の他、シカゴ、ホノルル、ベルリンなど、ランナーが自分の走っている位置情報やスタートからの距離の把握するために使われている。
このほかにもGPS-Rの通知サービスを転用したアプリとして同社より「ここだよ」というアプリも生まれている。あらかじめ地図中にマークを立てておくことで、その位置をユーザーが通過した際、設定した相手に自動的にメールが送信されるサービスだ。子どものスマートフォンに設定しておくことで、親が子どもの帰り道の把握ができるほか、運転中でも自分の現在地を家族に伝えることができるサービスとしてこちらも多くの方に利用されている。
GPS-Rもリリース以来アドオンの追加などによって徐々に機能拡充が行われ、公共機関を使っての移動中に起きる寝過ごし防止などにも役立てられている。

GPS-Rはユーザーが位置情報を取得できる端末を所持しているという環境から生まれたサービスだ。ウェアラブル端末が普及し始めている現在では、その親和性の高さにも注目できる。例えば街中を歩いていて、予約した位置で腕時計型の端末からプッシュ通知が行われると想像しただけでも、さらに新しい体験としてユーザーに親しまれるのではないだろうか。
技術によって生活が変わる時、その影響によって必然的に新しいサービスが生まれる。その中でも問題解決を主軸としたサービスでは特に、黎明期特有の核心を突いたアイデアが生まれやすいのかもしれない。

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