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基礎知識 「宇宙ビジネスの基本」 宇宙ビジネスとはなにか?

そらことは宇宙ビジネスのすべてがわかるメディアです。宇宙ビジネスの基礎知識では、宇宙ビジネスの概要について解説します。第一回目は宇宙ビジネスのバリエーションについてお伝えします。

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  • 宇宙は開発から利用の時代へ
  • 宇宙ビジネスは誰でもできる

宇宙は開発から、利用の時代へ

「宇宙ビジネス」とは何か? 実は宇宙ビジネスは私たちの生活にとても身近だ。スマートフォンの地図アプリを使って目的地にたどり着けるのも明日の天気がどうか確認できるのも、すべて宇宙に飛ぶ衛星からのデータだ。食卓に並ぶ米やお茶やワインにも、衛星から観測された情報をもとに生産管理されているものもある。日常は、宇宙の技術を使ったものに数多く支えられている。既に宇宙は開発から利用の時代に入っている。

輸送ビジネス

ロケットは、宇宙に貨物を運ぶ輸送船だ。輸送するものは、衛星、物資、そして宇宙飛行士など、さまざま。輸送ビジネスで注目を集める民間の2社をピックアップした。

SPACE X
アメリカのイーロン・マスク氏が興した、宇宙輸送ビジネスを行う企業。オンライン決済システムPayPalを創業したマスク氏は、世界でも有数の起業家として知られる。彼が率いるスペースXは、米航空宇宙局(NASA)からの発注を受け国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送するなど、国際的なミッションに関わるまでになっている。輸送コストを削減するために世界最大のロケットを開発し、その再利用を行うなど、常に新たな試みに挑戦し続けている民間で世界最大の宇宙ビジネスベンチャーだ。

インターステラテクノロジズ株式会社
堀江貴文氏が出資する会社として日本で注目されているロケット開発、ロケット開発・打ち上げサービスを行うベンチャー企業がインターステラテクノロジズ株式会社だ。民間企業による衛星打上げの需要に応えるべく、小型ロケットを安価に打上げている。2011年の初めての打上げ試験を成功して試験以来、2013年には、菓子メーカーとタイアップしたキャンペーン「ポッキーロケット」で話題となった。これから増えると予想される民間開発の衛星打ち上げに向けて、期待を集めている。

射場ビジネス

ロケットを発射する「射場」もビジネスとなっている。特にアメリカでは、ケネディ宇宙センターやジョンソン宇宙センターなどは人気の観光地となっており、宇宙科学の教育啓蒙の場としても活用されている。
宇宙の魅力を最大限に伝える場でもあり、ビジネス資源として重要なインフラだ。

種子島宇宙センター
「世界で一番美しい射場」と呼ばれる、鹿児島県種子島にある宇宙センター。コバルトブルーに輝く海を背景に、ロケットが打ち上げられる光景は必見。宇宙センターの中には、日本の宇宙開発の歴史とともに、衛星「だいち」の実寸大の模型が展示されている。キャンプやサーフィンなど、レジャーを楽しみながら宇宙を学べる島となっている。

衛星ビジネス

実は私たちの生活の中で一番身近ながら、その身近さゆえに「宇宙」と結びつかないのが衛星ビジネスではないだろうか。ロケットで宇宙空間に輸送された衛星から、さまざまなデータが地上に届き、それが私たちの生活の中で生かされている。

1)気象衛星
私たちも毎日見る天気予報。気象衛星「ひまわり」が取得した情報だ。

2)放送衛星
テレビなどの放送、通信などを行い、私たちに身近なインフラとなっている

3)測位衛星
地図などに必要とされるのが測位衛星だ。GPS衛星はもちろんのこと、2012年に打ち上げられた日本版GPS「準天頂衛星みちびき」を使ったビジネスも出てきている。

4)地球観測衛星
地球の状態を、常に観測している衛星が、数多くある。陸域観測、海域観測、大気観測、気候変動、危機管理、安全保障といった分野に分かれており、具体的には、農業や漁業などの第一次産業から、防災や都市開発まで幅広く活用されている。どれも、持続可能な発展を目指して地球規模の環境問題などを解決する試みに役立てられている。この分野は民間ビジネスだけでなく国際貢献にも多く役立てられているため、そこからも紹介する。

青天の霹靂
青森県が誇るブランド米は、衛星データによる田圃の管理が行われている。
土壌の状態、稲穂のタンパク量などを測定することで、肥料の量や適切な収穫時期を判断。
開始2年で、米の格付け最高ランクである「特A」を取得した。

熱帯林早期警戒システム
独立行政法人国際協力機構(JICA)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同して行っているプロジェクト。日本の衛星「だいち2号」のデータを使って、熱帯林の伐採による森林減少を監視している。南米を中心とする国々の持続的な森林管理を支援するとともに、森林伐採を抑制することによる気候変動の緩和につなげるよう取り組んでいる。

宇宙ビジネスは、誰でもできる

ロケット開発から米の生産管理まで「宇宙ビジネス」といっても非常に幅広い。そらことでは分野を「輸送ビジネス」「射場ビジネス」「衛星ビジネス」に分けてそれぞれのビジネスの特徴と、トレンドを紹介していく。

中でも特に注目したいのが「衛星ビジネス」だ。衛星データの中には無償で公開されているものも多く、私たちがそれを活用することも難しくない。アイデアひとつで、宇宙のデータでビジネスができ、世の中を面白くすることができる。「宇宙」は誰もが使えるようになっているのだ。

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